住宅瑕疵担保保険って何？知っておきたい家づくりの情報

カテゴリ : 法律・税金・資金

注文住宅ならではのつくる過程を楽しむために、私たちつくり手としてお客様に知っておいていただきたい情報があります！その一つが「住宅瑕疵担保責任保険」です。今回は私たちが常にお客様ご説明しているような流れでお伝えしていきたいと思います。

法律で義務付けられている住宅瑕疵担保責任保険への加入

私たち第一伊藤建設（新築住宅を供給する事業者）には、住宅瑕疵担保責任保険への加入が義務付けられています。そもそもこれが前提にあることを知ってほしいと思います。
では、それはなぜか？
「住宅瑕疵」という言葉をご存知の方ならお分かりかもしれませんが、2009年に施行された「瑕疵担保履行法」によるものです。具体的には、この法律により家をつくる事業者は、建築した住宅を引渡してから10年間、瑕疵担保責任を果たすための資力確保の措置を講じなければならなくなったのです。

瑕疵担保責任を果たすための資力確保の措置って、どういうこと？

ここで、もう一つの法律として2000年4月に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」を確認します。この法律で定められているのは「建築会社などの事業者は建築した住宅を引渡してから10年間、瑕疵担保責任を負う」という内容です。さらに、瑕疵担保責任とは人が確認してもわからない欠陥が住宅にあったとき、住宅を供給する事業者側がその責任を負う制度です。
前置きが長くなりましたが、2000年に施行された品確法により施工者（事業者）の責任が明確になった一方、それを果たす際には資金も必要です。そのため、施工者（事業者）の倒産等から消費者であるお客様を保護するために、2009年の「瑕疵担保履行法」が施行され、施工者（事業者）資力確保の具体的な手段として保険もしくは供託金を設ける内容として制定されています。

どこまでが瑕疵担保責任なの？

「瑕疵」という表現は住宅に限らず製造物にはついて回りますね。では、住宅での範囲はどこまでなのでしょうか？
「瑕疵担保履行法の構造耐力上主要な部分と雨水の侵入を防止する部分の瑕疵」
・構造耐力上主要な部分は、住宅の骨格となる屋根、柱、壁、床、住宅の床下の土台や基礎、などです。
・雨水の侵入を防止する部分は、住宅の外壁や屋根、開口部、住宅の屋根、外壁の内部または屋内にある排水管などです。
これらの部分に変形が見られたり傷があったりした場合や、外部と接触する箇所（外壁、屋根、開口部など）の防水性が悪く雨漏りが生じやすい状態になっていた時に、それが「瑕疵」と判断されます。そして、残念にもこのような事柄が発生した場合に事業者は消費者を保護することが「瑕疵担保責任」ということになります。

保険加入期間は10年。保険付きの家で瑕疵が見つかったら？

まず事業者が保険加入しているという前提で、お客様におかれましては、新築住宅の引渡し後10年以内に瑕疵が発見された場合、住宅瑕疵担保責任保険の対象となります。
そして、私たち事業者はお客様から瑕疵担保責任保険により補修請求を10年間対応できるようにしなければいけません。そのため、瑕疵担保責任保険で資力確保をはかる場合、10年間保険に加入することとなります。

第一伊藤建設は住宅瑕疵担保責任保険へ加入しています

このような法律による大きな枠組みの中で、私たち第一伊藤建設も住宅瑕疵担保責任保険へ加入しているということを改めてお伝えいたします。お客様が未来の幸せのために使う大きなお金が家という資産になり、それが確実に守られる安心感は何者にも変え難いと思います。私たちの大切にしたいご縁こそが、こうしたしくみで守られるというところでお客様に共感いただけたら嬉しいです。

さらに詳しい説明は、第一伊藤建設各モデルハウス、サンストリート浜北店、駅前ショールームにてスタッフがお伺いいたします。お気軽にお声がけくださいね。

・参考サイト

国土交通省「住まいのあんしん総合支援サイト」
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutaku-kentiku.files/kashitanpocorner/rikouhou/index.html

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