吹き抜け空間のメリット・デメリット

カテゴリ : コラム・豆知識

こんにちは　第一伊藤建設です！

モデルハウスや住宅展示場等に多く採用される「吹き抜け」。みなさんの家づくりでも取り入れたいと思っている方が多いと思います！今回はこちらのメリット・デメリットについてご紹介いたします。

吹き抜けとは、2階の床がなく1階から2階の天井が見える空間の事を言います。
天井が抜け、高くとれることにより開放感が生まれ、また光を取り入れることができたり風の通り道を作ったりできる等、様々な効果があります。

【吹き抜けのメリット】

「光を取り入れられ、開放的になる」
吹き抜け部分に窓をつけることによって、2階分の光を1階に取り入れることが出来ます。窓は高い位置にあるほど採光量が多くなり、部屋全体を明るく照らすことができる為日の光が入るいつでも明るい家になりますね。
周辺の建物の環境によっては1階に光が取り入れにくい配置であっても、採光は確保できるというメリットもあります。
さらには吹き抜けのある部屋で上を見上げると、2階の天井を見渡すことができるので、天井が高ければ高いほど同じ面積の空間でも広く感じられます。
少しでも部屋を広く、開放的に見せたい場合にも吹き抜けはとても効果的なんです。
空間としての「無駄」は「ゆとり」の空間になり、お休みの日にふと高い天井を見上げるとやすらぎが感じられますね。

「家族の気配が感じられる安心感を生む」
1階と2階との隔たりが少なくなることによって、家族の気配を常に感じられ「家に誰かが居る」ことを何処に居ても感じられる安心感が生まれます。

 「風通しが良くなる」
風は低い窓から高い窓へ流れていく為、1階に空気がこもらず、空気の通りを確保できます。吹き抜け部分にシーリングファンをつければ、さらに空気の流れを調整できます。

【吹き抜けのデメリット】

「音やにおいの問題」
家族の気配が常に感じられるというメリットは、逆を返せばプライバシーの確保がしづらいというデメリット。
生活リズムの違う人間が同居する場合は、例えば1階リビングのTVの音や生活音が2階にも伝わりやすくなります。音のエネルギーは何かにぶつかって消えていきますが、繋がっている吹き抜け空間はどうしても音が響きやすくなってしまうため、音に十分に気を付ける必要があります。
また1階で料理をしている際に、匂いが2階にまで上がってきます。部屋干しを2階でする際などは洗濯物に気を付けたいですね。

 「メンテナンス性」
吹き抜け部分の窓は非常に高所の位置にある為、窓の掃除に手間や危険が伴ってしまいます。窓も、生活する上ではやはり汚れてきてしまうので、窓の内側・外側共に注意しながらのお掃除が必要ですね。最近は高所用のモップ等が売られておりますので、そういった専用機具を取りそろえるのも必要です。

 「2階のスペースが狭くなる」
吹き抜け空間がゆとりを生むとはいえ、空間としては部屋を作れるくらいのサイズにも　なってきます。部屋や収納を多くとりたいという方にとっては、向いてない造りと言えます。

「育児にとっての危険性」
吹き抜け部分や階段につながる部分にアイアンなどを使い、より空間を広く見せおしゃれな設えにすることも多くあります。しかし、小さいお子さんにとっては吹き抜けも危険を伴う場所です。実は交通事故に合うよりも、家の中の事故の方が多いのも事実です。育児する上で、お子さんが落ちてしまわないようにパーテーションや網等を付け、十分に気を付ける必要があります。

「空調の効き目」
一般的な換気をするお家の場合は、リビング空間が広ければ広いほど空調の効き目は効きにくくなります。その為、より十分な断熱性能や気密性能の確保が必要と言えますね。

以上、吹き抜け空間のメリットデメリットについてご案内いたしました。「吹き抜けがあることによってこういう生活ができる」、「吹き抜けがあることによってこういう対策をする」、といったことを知った上で、ご家族のみなさんと相談し、優先順位を決めた上で間取りを考えていくとよりご満足いただける家づくりにつながると思っております。

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